干し柿のゆず巻
dried persimmon-wrapped yuzu peels

冬の料理

書いた人:木村郁子

2019.11.22

Story

干し柿を仕込む季節である。軒先で柿をつるしている風景を見かける。

先日、そばにいた女性たちが料理の話をしていて「干し柿は苦手」というところで一致して盛り上がっていた。「柿は固くないとね」「実家から送られてきても困っちゃう」。私も「電車の中で食べなさい」と干し柿を手渡してもらって戸惑ったことがある。統計をみても国内消費量は年々減っている。

しかし少しアレンジすれば食べやすくなる素材だ。

9月頃、棚倉町の岸波洋子さんがゆず巻を作ってくれた。干し柿にゆずの香りと苦みがしみこんでいて、甘いだけじゃない大人のお菓子になっている。一口でつまめるし、これはいい。

岸波さんは干し柿もゆずも冷凍しておいたそうだ。まず解凍した干し柿を開いたら種を取る。その上に柚子の皮を細切りしたものを置いて、巻きすで巻く。しばらく置いておくと全体にゆずの香りがしみこむ。お正月の箸休めにつくることが多いが、素材が余った時に冷凍すれば季節を問わない。

あと1か月もすれば今年の干し柿が出回るので作ってみよう。ちなみに水分の多いあんぽ柿では柔らかくて上手く巻けない。普通の干し柿がおすすめである。

dried persimmon-wrapped yuzu peels

It is the season to dry persimmons. You can see the scenery to hung them under the eaves of the house in the the countryside. In Japan,younger people don’t like dried persimmons.But I want to recommend dried persimmon-wrapped yuzu peels to you with confidence that is easier to eat than just dried persimmons.It is a sweet for adults, with the scent and bitterness of yuzu matching the sweetness of dried persimmons ,which is often made during the New Year. To make it,open dried persimmons,place some yuzu peels and rool it.

木村郁子

木村郁子

合同会社ふくわらい代表。横浜から月1回、福島県棚倉町に通っています。棚倉町で見つけた食べ物の魅力を「普段着のごちそう」として記録しています。
合同会社ふくわらい

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