けんちん汁
Kenchinjiru

冬の料理

書いた人:木村郁子

2019.12.04

Story

お椀を通じて両手にぬくもりがつたわる。くたっと煮えた野菜とみその香り。寒い時期に心からほっとする汁ものだ。

棚倉町の吉田美枝子さんが その日のスポーツクラブを休んで作ってくれた。「美味しいかい?」と聞かれて「美味しいです」と答えれば「愛情がこもってるからねえ〜」と歌うように返事が返ってきた。

季節の野菜であるものを使う。白菜、人参、里芋、大根、しいたけ、しいたけの軸もいれて。ねぎに豆腐、こんにゃくやごぼうも良い。芋がらを入れればより田舎風になる。豆腐は手で潰すようにすると味がしみやすい。

まずは切った材料を油で炒める。この時、あるならエゴマ油を使うと体に良く味も上がると聞いた。水かお湯を入れアクを取りながら煮る。最後に味を見ながらだし粉を入れて調整をするのはそれぞれの主婦の塩梅で。

棚倉町で聞いてみると味つけは味噌だけの人が多かったが、醤油と味噌を混ぜる人もいる。今日の美枝子さんのは味噌味。家庭料理だからその日の気分でご機嫌につくるのが一番だ。

Kenchinjiru

Kenchinjiru is a perfect soup for cold seasons with plenty of seasonal vegetables.The ingredients of the soup are Carrot,Taro,Chinese cabbage,Japanese white radish,Shiitake mushroom,Green onion,Tofu, Konnyaku made from konjac and so on.Cut them small,Saute them with oil(sesame or egoma oil is better)in the pot and add water,cook for a while. Although some people season with miso and soy sauce, Ms.Mieko Yoshida in Tanagura town who made the soup for me seasoned with only miso.


木村郁子

木村郁子

合同会社ふくわらい代表。横浜から月1回、福島県棚倉町に通っています。棚倉町で見つけた食べ物の魅力を「普段着のごちそう」として記録しています。
合同会社ふくわらい

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