書いた人:木村郁子
2020.10.17
食欲の秋。仲間や家族と一緒に、こんにゃくを手作りしてパーティーはいかがでしょうか。
手づくりこんにゃくはぷるぷるの食感で市販品とは全く違う贅沢な味わいです。
刺身こんにゃくはもちろん甘辛煮、酢味噌あえ、炊き込みご飯、けんちん汁などレシピは豊富。ふんだんに使って秋の食卓を楽しみましょう。
今回はこんにゃく粉から作るセットを使います。こんにゃく芋から作るとまた格別の美味しさなのですがなかなか手に入りませんので、粉を使用します。
作り方はこんな感じです。
① ぬるま湯をわかしこんにゃく粉を少しずつ入れて、のり状になるまでかき混ぜて約1時間放置します。
②付属の水酸化カルシウムを入れて、しっかりかき混ぜる。
③タッパや容器に入れて形を整え1時間放置。
④お湯で20分ほど茹でで固めアク抜きをします。冷やしたら完成。
合計3時間程度かかりますが、待ち時間が長いだけで工程はシンプルです。
手でこねる作業は子どもも喜びますので、「こんにゃくってどんな風にできるのかな」なんてお話をしながら作るのも楽しいですね。
出来上がりは白く、青のりをいれることで変化がつけられます。1袋で4丁分程度できますのでコストパフォーマンスも満足です。
出来たこんにゃくは水分量が多いのでとっても柔らか。切るときは削ぎ切りのように切ります。
では、いただきましょう。まずは刺身こんにゃくから。食感を楽しむために冷やして召し上がってください。
つるっとした食感にほのかにこんにゃく芋の味。手づくりならではの味です。しその実やワサビを添えていただくとよりおいしいです。
その他にも定番の田楽。味噌はかなり甘くすると田舎風に。
コチジャン風味の煮物。煮ても硬くならず柔らかい。味が良くしみます。
酢味噌をかけて。
土鍋で炊いた炊き込みご飯に入れました。
具たくさんの豚汁にも入れました。
こんにゃく入りのレシピだけで食卓は賑やかに。カロリーはほとんどなく食物繊維は豊富な食材なので、心おきなくたっぷり食べることができます。
手づくりこんにゃくのおいしさは福島県棚倉町を訪ねた時に知りました。
棚倉町はかつて、こんにゃくの産地でした。江戸時代に水戸藩から伝わって栽培が盛んになり、国道118号線にこんにゃく御殿が立ち並んでいましたが、昭和40年代をピークに国内でのこんにゃくの生産が下火になりました。
それでも、今もなお食文化として祭りや正月や行事の際に食べられています。
棚倉町を思い出しながら棚倉町応援大使のみんなと一緒にいただきました。
作ってよし食べてよしのセット、皆様も試してみてください。
木村郁子
合同会社ふくわらい代表。横浜から月1回、福島県棚倉町に通っています。棚倉町で見つけた食べ物の魅力を「普段着のごちそう」として記録しています。
合同会社ふくわらい