福島県内でも方言に違いがあり、嫁いだ当初は面食らいました。方言が出るのは心を許しているから。方言はあたたかい言葉なのです。同じように、ちゃぶ台の上の漬物も家庭によって味付けが違って、家に上がってそれを頂くのはなによりもご馳走です。(黒澤文)
今日はきゅうりのパリパリ漬けを作ります。福島県棚倉町の農家のお母さんたちに何度も食べさせてもらった懐かしい味です。味の濃さ、きゅうりの厚さ、パリパリ加減が作り手によって違い、パリパリ漬けの世界にも名人がいます。今回は都会の片隅で見習い気分で作ってみましょう。
パリパリと張りのある食感。ピリっと効いた唐辛子、あとからくるショウガの風味。おにぎりの横に添えられていたら最高だ!調味料も手間もかかるからぜいたく漬という。
藤田美代子さんの粕漬けは封をあけたときともかく香りがよい。そして、きゅうりの表面がツヤッとしていて綺麗である。きゅうりの爽やかな歯ごたえも残っている。